2011年9月1日木曜日

アレルギーとか、食事療法とか、

 この職業について以来、ホテルでは宗教に寄る食事規制、レストランではアレルギーの対応。独立すると 離乳食の撮影など その都度勉強なるなあと思って 対応してきました。

 フランスのワークショップでは、豚肉が食べられない宗教の子、ナッツ類のアレルギーの子がいて、別メニューにするとか、食べないように注意したり、、、、

 去年の夏は、乳児が大豆アレルギーで、お母さんが外食するといつの間にか 醤油や味噌を食べてしまい、乳児が血便を出すというかわいそうな例でした。取りかかってみると 醤油というのはちょっとしたこくを出すのにあると味に深みが出るので、味が単調になってしまい、結構大変でした。すき焼き屋に行くのに、醤油抜きのゴマだれや梅酢を用意したり、一人分を取り置いてから、他の家族の分は醤油を入れたり、、、、しかも この子供は醤油や味噌という日本の伝統的な調味料は食べられないのです。。。。。
 塩が主な調味料なので、素材の味がわかっていいと思うべきか、、、日本人なのにかわいそうと思うか、、、考えました。

 今は週1回のお弁当で、胡麻アレルギーという人を抱えています。

 子供がいないので、離乳食は撮影で終わってしまいましたが、この頃は手術後の介護食が多くなってきました。辰巳先生の教室に通っているからという訳ではなく、多分 年齢の為だと思います。

 去年の春 父が胃がんで2/3を切除し、冷凍のスープを送っていました。回復状態で、少しずつ 欲しがる物が変わるのが勉強になりました。

 この春 身近な人がかなり進んだ食道がんと診断され、その奥さんが治療の為に、四肢動物と塩をいっさい摂取しない食事療法を始めました。(マクロビとも また違う食事療法です。)
 減塩醤油や味噌を使ってもいいのですが、基本的には素材の味で食べる事になります。また 大量の野菜、果物を摂取する為にジューサーを使って野菜ジュースをたくさん飲みます。食道がんなので、飲み込む為の工夫も必要です。小さく切る、油分で滑りやすくするなどです。そして 牛乳、バター類がだめなので、豆乳でヨーグルトを作ります。
 売っている豆乳があまりにもまずいので、豆乳を作る機械を購入したそうです。
 市販のパンは、塩が入っているので、塩無しのパンを焼いて送ったり、娘さんが乳製品をいっさい使わないチーズケーキ(本人の好物)を送っています。

そう、塩無しパン。塩がグルテンを支える役割をしているので、型がないとだれた感じのパンになってしまいます。ホシノ、白神などいくつか送った中に自家製酵母というのがあり、なぜかそれが一番美味しいというので、まだ暑いのですが、自家酵母も起こしながら、持って行きました。(私は、この夏休みに食事や庭仕事の手伝いに3泊4日で、行ってきました。)

 食べる速度が遅いのと、市販の物が食べられず、手がかかるので、奥さんは一日中 キッチンにいるか、食卓に着いているような状態で、他の事が何も出来ません。
 
 辰巳先生がいつもおっしゃっている「食べる物だけが 人の体を作る」という事を肝に念じ、出来る事でお手伝いをしようと思います。